「学会発表」と「論文掲載」の違いをまとめていきます。

【研究入門】学会発表と論文掲載の違い

大学/大学院生になると、先生から「論文を書いて発表しなさい」などと言われるようになりますよね。

“論文を発表する”と言っても、厳密には、いくつかのタイプに分類することができます。

例えば、「学会発表」と「論文掲載」には明確な違いがありますが、その違いが分かりますでしょうか。ちなみに私は、研究を始めたての頃は、これら2つの言葉は同じものだと思っていました。意外とこういうことって誰も教えてくれなかったりします。

上記をふまえて、この記事では、「学会発表」と「論文掲載」の違いをご紹介します。

ズバリ

  • 学会発表:講演会で口頭発表(またはポスター発表)すること。論文(予稿)はオマケ。
  • 論文掲載:学術誌に論文を掲載すること。口頭発表はしない。
学会発表 <ーーーーーーー> 論文掲載
講演会の予稿集 論文の掲載先 学術誌
する プレゼン発表 しない
あり/なし 査読 あり

学会発表

流れ

  1. 参加登録する
  2. 論文を提出する
  3. (査読がある場合は)査読を受ける
  4. (査読がある場合は)査読コメントをもとに論文を修正して再提出する
  5. 講演会当日に口頭発表する

特徴

  • 研究途中の成果を発表することもある
  • オーディエンスからフィードバックを受けられる
  • 査読が複数回ある講演会は少ない

論文掲載

流れ

  1. 論文を提出する
  2. 査読を受ける
  3. 査読コメントをもとに論文を修正して再提出する
  4. 査読を通過できたら論文が掲載される

特徴

  • (基本的には)学会発表より権威があるとされている
  • 査読者がOKするまで再提出は何回でもありえる
  • 学会発表に比べて掲載までの時間が長い傾向にある

さいごに

私も学会発表も論文掲載も両方経験しましたが、両方大変ですよね。大学ではなぜか論文掲載のほうが圧倒的に評価されます。

参考になれば幸いです。


以上です。

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