「学会発表」と「論文掲載」の違いをまとめていきます。
【研究入門】学会発表と論文掲載の違い
大学/大学院生になると、先生から「論文を書いて発表しなさい」などと言われるようになりますよね。
“論文を発表する”と言っても、厳密には、いくつかのタイプに分類することができます。
例えば、「学会発表」と「論文掲載」には明確な違いがありますが、その違いが分かりますでしょうか。ちなみに私は、研究を始めたての頃は、これら2つの言葉は同じものだと思っていました。意外とこういうことって誰も教えてくれなかったりします。
上記をふまえて、この記事では、「学会発表」と「論文掲載」の違いをご紹介します。
ズバリ
- 学会発表:講演会で口頭発表(またはポスター発表)すること。論文(予稿)はオマケ。
- 論文掲載:学術誌に論文を掲載すること。口頭発表はしない。
学会発表 | <ーーーーーーー> | 論文掲載 |
講演会の予稿集 | 論文の掲載先 | 学術誌 |
する | プレゼン発表 | しない |
あり/なし | 査読 | あり |
学会発表
流れ
- 参加登録する
- 論文を提出する
- (査読がある場合は)査読を受ける
- (査読がある場合は)査読コメントをもとに論文を修正して再提出する
- 講演会当日に口頭発表する
特徴
- 研究途中の成果を発表することもある
- オーディエンスからフィードバックを受けられる
- 査読が複数回ある講演会は少ない
論文掲載
流れ
- 論文を提出する
- 査読を受ける
- 査読コメントをもとに論文を修正して再提出する
- 査読を通過できたら論文が掲載される
特徴
- (基本的には)学会発表より権威があるとされている
- 査読者がOKするまで再提出は何回でもありえる
- 学会発表に比べて掲載までの時間が長い傾向にある
さいごに
私も学会発表も論文掲載も両方経験しましたが、両方大変ですよね。大学ではなぜか論文掲載のほうが圧倒的に評価されます。
参考になれば幸いです。
以上です。
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