日本ディープラーニング協会(JDLA)のE資格の試験に落ちてしまったときの対処法をまとめました。
【E資格】試験に落ちたときの対処法
「E資格」をネットで検索しても、「合格体験記」ばかりで「”不”合格体験記」なかなか見つかりません。設立されたばかりの資格なのでそもそも母数が少ないですし、合格した人の方が気分よく体験記を書けるからでしょう。
ということで、この記事では「不合格」にフォーカスして、E資格の試験に落ちてしまったときの具体的な対処法をまとめていきたいと思います。
自己紹介
私は第3回の試験(JDLA Deep Learning for ENGINEER 2019#2)でE資格に合格しました。
そもそもE資格とは
- 国内唯一のAIエンジニア向けの資格
- 「理論」を理解し「実装」する能力が必要
- JDLA認定プログラムを修了すると受験可能
(自動車教習所みたいな感じ) - 詳しくは公式ホームページ
落ちてもやり直せます
E資格の試験に1度落ちてしまっても、軽傷でやり直すことができます。
- 有効期限内であれば認定プログラムを受け直さなくてOK
- 認定プログラムの有効期限は修了から2年間
- でも再受験の勉強は1回目よりちょっと大変かも
具体的な対処法
受講した認定プログラムへ問い合わせ
まずは、受講した認定プログラムに、不合格した旨を伝えて相談してみましょう。認定プログラムのなかには、不合格者への無料サポートを用意しているプログラムもあります。
無料サービスがなくても、割引サービスや交渉の余地があるかもしれません。高額な受講料を払っているので、問い合わせや交渉、アドバイスの要求をする権利は十分あるでしょう。
また、プログラムが用意する演習問題や課題をしっかりこなしていたにも関わらず、試験に合格できなかったという事実を見返してみましょう。E資格自体が設立されたばかりで、プログラム提供側もまだ探り探りだと思います。ダメ元でも交渉してみる価値はあると思います。
まずは、ためらわずに受講した認定プログラムへ問い合わせしてみましょう。
本で勉強するのもあり
過去問や専用の参考書はありませんが、市販本の中にも、E資格と似たような機械学習のPythonプログラムを実装レベルで勉強できる本などが存在します。
このような本で勉強するのは、再受験のために十分効果的でしょう。
Kaggleで実践トレーニング(ちょっとハードル高い)
実践的に勉強したい場合は、「Kaggle(かグル)」で勉強することができます。無料です。Kaggleとは、世界中の企業などがそれぞれデータサイエンスに関するコンペを開き、それに対して世界中の人(エンジニア)がモデルを設計して競い合うプラットホームです。
コンペを開催する企業は、課題のデータを公開しているため、誰でもリアルなデータを用いて実践的な学習を行うことができます。また、他のユーザーが実装したコードや解説を見ることができるので、自分で実装できなくても勉強ができます。
E資格の試験合格だけを目標としている場合は、Kaggleは少しレベルが高すぎるかもしれません。しかしながら、試験合格後に機械学習を”マスター”することを意識しているならば、Kaggleはとっても良いトレーニング場だとおもいます。
▶︎Kaggle(外部リンク)
部分的に認定プログラムを受講する
他の対処法に比べると一気にコストが上がりますが、認定プログラムをもう一度受け直しても良いと思います。最安値の認定プログラムを受講したり、重要な1コースのみを受講したりすれば、1から勉強するよりは安く済ませられると思います。
私が受講した「zero to one」には、「E資格パッケージ」というコースがありました。このコースでは、機械学習とディープラーニングを一通り勉強した人向けに、E資格のための補足資料と模擬試験が提供されます。(zero to oneは法人契約のみですが…)
▶︎【体験談】zero to oneのオンライン講座でE資格とってみた感想
繰り返しになりますが、有効期限内であれば、再受験のために、認定プログラムの修了条件を改めて満たす必要はありません。ゆえに、勉強したいコースだけを効率的に受講することができます。
まとめ
E資格に1度落ちてしまっても十分やり直せます。落ちてしまったときの対処法は...
- まずは受講した認定プログラムに問い合わせて相談する
- 過去問がないので、実装重視の市販本で勉強する
- Kaggleで実践的な勉強をする
- 部分的に認定プログラムを受講する
さいごに
ネット上に不合格の情報が少なかったので、E資格の試験に落ちてしまったときの対処法をこの記事でまとめてみました。参考になれば幸いです。
以上です。
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