zero to oneのオンライン講座でE資格の勉強をした体験談をご紹介します。

【体験談】zero to oneのオンライン講座でE資格とってみた感想

先日、JDLA Deep Learning for ENGINEER 2019#2に合格しました。

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私は、JDLA認定プログラムの1つである「zero to one」というオンラインサービスでE資格の勉強をしました。E資格は設立されたばかりの資格ですが、これからどんどん受験者が増えると期待しています。そこで、この記事では、zero to oneでの勉強を検討されている方に向けて、zero to oneを受講してみた感想や経験談をご紹介します。

そもそもE資格とは

  • 国内唯一のAIエンジニア向けの資格
  • 「理論」を理解し「実装」する能力が必要
  • JDLA認定プログラムを修了すると受験可能
    (自動車教習所みたいな感じ)
  • 詳しくは公式ホームページ

受講開始時の私

  • 理系大学生
  • 機械学習:聞いたことあるレベル
  • プログラミング経験:C、C++のみ
  • Python:初心者
  • 行列:ある程度の知識あり

zero to one=日本版Udacity

オンライン講座のイメージがわかない人は、「zero to one=日本版Udacity」だと思ってしまって大丈夫です。Udacityは無料のコンテンツもあるので、イメージしやすくするために覗くといいかもしれません(アカウントつくる必要あるかも)。ちなみにUdacityとは、Googleが運営するオンライン講座です。

Udacityへのリンク

料金は非公開

下記のように、zero to oneのホームページには受講料金がはっきりと明記されていません。

価格: ユーザー数に応じてID課金(現在法人向けです。個別にお問い合わせください。)

私は無料キャンペーンを使用

私は理系ナビが主催した無料キャンペーンを利用しました。ラッキーでした。ゆえに、本当の料金が分かりません…。

受講期間は2ヵ月ほど

私は、2019年6月〜8月までの2ヵ月間で講座を修了できました。

zero to one側は、約100時間での修了を想定しているようです。

E資格に必要なzero to oneのコース

E資格を受験するためには、下記の3つのコースを修了する必要があります。

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「機械学習」コース

このコースでは、機械学習の基礎を学びます。

  • Step1 イントロダクション
  • Step2 回帰
  • Step3 分類
  • Step4 ニューラルネットワーク
  • Step5 機械学習モデルの実践に向けて
  • Step6 サポートベクトルマシン
  • Step7 教師なし学習
  • Step8 ディープラーニング

「ディープラーニング」コース

このコースでは、「機械学習」で学んだことを土台として、ディープラーニングに絞って学習します。

  • Step1 イントロダクション
  • Step2 ニューラルネットワークの基礎
  • Step3 ニューラルネットワークの改善
  • Step4 畳み込みニューラルネットワーク
  • Step5 回帰結合型ニューラルネットワーク
  • Step6 生成モデル
  • Step7 強化学習

「E資格パッケージ」コース

このコースでは、補足資料の閲覧と模擬試験の受験ができます。

模擬試験は、E資格の本試験と同様に、「機械学習」と「ディープラーニング」での学習内容を4択問題に落とし込んだものです。本試験では、模擬試験とほぼ同じ問題も出題されたので、助かりました。

一方、模擬試験の問題数や種類が少ないのが少し不満でした。E資格は、過去問が公開されていないため、この模擬試験でしか実践的な試験対策ができません。一度解き終えたものを何周も繰り返すうちに、暗記ゲームのようになってしまいました。正直この暗記作業は無駄でした。

また、模擬試験に対する解説がないのことも不満でした。4択の答えのみが表示されて、その選択肢が正解である理由は解説されません。解説がないと、自分の理解が正しくて正解しているのか、たまたま正解したのか分からなくなってしまいます。

講座の受け方

基礎や理論はビデオ教材

各ステップでは、まずビデオ教材を見て理論を学びます。各動画は5分前後なので、とても取り組みやすいです。私の場合、本で勉強するとすぐに集中が切れてしまうのですが、ビデオ教材では目と耳から情報が入るので集中しやすかったです。

実装は演習問題

ビデオ教材で理論を把握した後は、演習問題で理論を実装に移します。実際に自身でコードを書いてみることで、ビデオ教材では分かったつもりになっていたところなどが判明します。

演習問題には自動採点機能があり、自分の理解度をチェックすることができます。なお、難しいところは、ヒントがあるので、そこまで心配する必要はありません。

ちなみに、ソースコードを書いたり、ソースコードを実行したりするのは、全てブラウザ内で完結します。つまり、自身のパソコンに何かをインストールする必要はなく、インターネット環境さえあれば、演習問題に取り組めます。

“インターネット環境さえあれば”と書きましたが、午前2時から5時まではメンテナンスで演習問題が開けません(ビデオ教材はいつでも見られます)。日中にあまり時間がとれず、深夜にガツガツ進めたかったので、このメンテナンスが意外と鬱陶しかったです。

オンライン学習の良さ

  • 好きな時間に受講できる
  • 何度でも視聴し直せる
  • 1つの動画が5~10分前後なので、まとまった時間を確保できなくてもOK
  • 集中力が切れたら自分のペースで休憩できる

分からないことや質問があるときは?

演習で詰まったり、理解できないところがあるときは、気軽にサポートセンターに問い合わせることができます。ただ、ハンズオン(対面)授業の方が、個人個人の実装に対する細かいフィードバックなどはもらいやすいかもしれません。

プログラム監修者=JDLA協会理事長

zero to oneの監修者は、ディープラーニング分野でとても有名な先生方です。「機械学習」コースは東北大学の岡谷貴之 教授、「ディープラーニング」コースは東京大学の松尾豊 教授がそれぞれ監修しています。E資格をとりまとめているのは日本ディープラーニング協会(JDLA)なのですが、岡谷先生は協会の理事、松尾先生は協会の理事長です。こういう信頼性や権威性があると、安心して受講できます。ちなみに、おふたりとも動画に登場します。

講座以外の勉強は不要

この講座の良いところは、講座さえ真面目に取り組めば、講座以外の勉強なしでE資格に合格できることです。実際、私も講座の勉強を2ヵ月続けるだけで資格試験に合格できました。

zero to oneのレビューまとめ

良かった点

  • 講座以外の勉強が不要
  • 全てブラウザ(オンライン)で完結
  • 演習の自動採点機能あり
  • 難しい問題にはヒントが用意されている
  • 権威性あり(プログラム監修者=JDLA協会理事長)

悪かった点

  • AM2時〜5時はメンテナンスで演習問題が開けない
  • 模擬試験の量・種類が少ない
  • 模擬試験の解説がない

さいごに

zero to oneでE資格の勉強をした体験をもとに、レビューをまとめてみました。

参考になれば幸いです。


以上です。

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