研究テーマを決める大変さを共有したい
研究テーマを決めるのってメチャクチャ大変ですよね。
そんな苦しみを共有するためだけに、この記事では、研究のテーマ決めがどれだけ大変か説明していきます笑
自己紹介
- 理系
- 研究歴:1年ちょい
私の研究室では、研究の引き継ぎがほぼゼロです。つまり、先生や先輩が研究テーマを与えてくれるようなことはなく、自分自身で研究テーマを決める必要があります。
一方、周りの研究室では、羨ましいことに、先生や先輩が用意した選択肢の中から選ぶようにテーマを決める場合がほとんどだと聞きました(院生は別かも)。
どのへんが大変なのか
論文調査がめんどくさい
テーマを決めるためには、まずその分野のことを知る必要があるため、論文調査から入ることが多いです。なるべく最先端で成果(contribution)が大きい論文を読みたいところですが、そのような論文はだいたい英語です。当然ながら読むのに時間がかかるし、内容を理解しづらいです。
また、研究論文では、先行研究や過去の成果がたくさん文章中で引用されています。そのような参考文献を遡るたびに、読むべき情報が増えていくので、途方に暮れてしまいます。
思いつかない
研究テーマは、”ひらめき”のように思いつくものではないように感じます。その分野で長く研究を続け、いくつもの問題に直面している先人たちしか研究テーマを見つけられないのではないかと思ってしまいます。研究テーマ「思いつかないなら論文を読め」と言われますが、論文をいくら読んでもそれ以上の新しいアイディアは浮かびません笑。
思いついたとしても先行研究がある
やっと良いアイディアが浮かんでも、よく調べると先人が既に研究していることが多いです。その分野に数ヶ月触れただけの学部生(初心者)が思いつくようなことは、たいてい、過去の頭の良い人たちによって既に解決されています。
最悪なのは、研究を始めてしまってから、自分の研究テーマが既に他の人によって解決されていることを知ってしまうことです。絶望するしかありません。先行研究があるテーマをどんなに頑張っても新規性(contribution)ゼロです。
そして、自分の研究テーマと同じ研究がないか探すのはとても大変です。悪魔の証明のように、ないことを確認するためには、無限に論文調査をする必要があります。
周りの人のテーマが決まり始めると焦る
自分のテーマが決まっていないにも関わらず、研究室の同期たちのテーマが決まり始めるとかなり焦ります。同時に研究室配属されて、スタートラインは一緒だったのに、テーマ決めの時点で文字通り出遅れてしまいます。 テーマは決まっている人は作業を着々と進めているのに対し、自分だけ論文をひたすら読んでいる状況はかなりしんどいです。
本当にこのテーマで良いのかと不安になる
やっとテーマが絞れてきても、本当にそれで良いのか不安になります。不適切なテーマで見切り発進してしまうと、研究途中で訳が分からなくなってしまいます。最終ゴールのイメージや理論武装を十分に行ってから、作業に取り掛かる必要があるのです。
研究テーマを決める過程で成長できる
上記のように、研究テーマを自分で決めるのはとても大変ですが、「研究力」を磨くための試練としては良い機会だと思います。
先生や先輩からテーマを与えられるのは楽ですが、成長は少ないように感じます。
テーマを自分で決める必要があり苦しいときは、このようにポジティブに考えてみるのも良いかもしれません。
さいごに
研究テーマを決めるときの大変さをまとめてみました。
みなさんが良い研究テーマを見つけられることを願ってます。
以上です。
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