【海外留学】アメリカ留学中のグループワークで大苦労

留学中に履修した授業のグループワークでとても苦労した話をご紹介します。

私の留学経験

  • アメリカ・カリフォルニア州
  • 現地の大学の機械系学科に所属
  • 半年間

どんなグループワークがあったか

半年間の留学生活で、私は授業内のグループワークを3つほど経験しました。

  • [A] 身の回りの製品に関して、機構の観点で分析し、3Dモデルで負荷等のシミュレーションを行いテクニカルレポートとして提出するグループプロジェクト
  • [B] 新製品開発をゴールとして、アイディア出し、デザイン、設計、作成まで全て通して行うグループプロジェクト
  • [C] 仮想の発電所を設定して、文献調査および数値シミュレーション、コスト計算をしてプレゼンテーションをするグループプロジェクト

どのプロジェクトも印象的で、思い出すと、良い意味で何とも言えない気持ちになります。これらのプロジェクトは、それぞれほぼ1学期間を使って行うものでした。英語もロクにできないで、たくさん苦労しましたが、今となっては良い思い出です。

以下では、プロジェクトごとに、当時のことをより具体的に紹介していきます。

テクニカルレポート[A]

一番最初に始まったのがこのプロジェクトでした。このプロジェクトは他のに比べて短期間でした。

上でも説明したように、このプロジェクトは、機構を利用している身の周りの製品を分析して、テクニカルレポートをグループで1部提出するものでした。ちなみに、私が参加したグループは、自動車のワイパーについて分析することにしました。

全く貢献できなかった(Free rider)

私の無能さを痛感したのがこのプロジェクトでした。

課題が持つ自由度が高すぎて、まず何から取り組んだら良いのかすら分からなかったです。日本の授業では、指示されたツールを使って、指示された通りに課題をこなせば単位がもらえてました。一方、アメリカでのこの授業では、漠然としたゴールのみ与えられ、何を求められているのか学生自身が考える必要がありました。

結局、私は、グループで作成したテクニカルレポートのうち、ほんの数行どうでもいいことをチョロチョロっと書いて終わってしまいました。

こんな話を友人にしたところ、”Oh you’re a free rider(笑)”みたいなことを言われました。”free rider”という単語を私は知らなかったのですが、”タダ乗り”という意味で、このようなグループで仕事をしない人にも使えるそうです。

日本では、私は割と真面目に課題等に取り組み、自信を持って課題を提出していましたが、留学先ではとても情けない思いをしてしまいました。

現地の学生はとても優秀だった

私はポンコツでしたが、現地の学生は優秀でした。3D-CADやMATLABを使いこなし、とても質の高い分析をしていました。彼らは、漠然と与えられたゴールから逆算して、今まで学習したことをどう使えば良いかという、エンジニアとしての本質を身につけているように感じました。

この授業では、3D-CADやMATLABの説明は一切ありませんでした。おそらく過去に既に学習しているのでしょう。私もそれらのツールを、日本の授業で使ったことがありましたが、思考停止で指示通りに動かしていただけなので、実践に使えるほど身についてはいませんでした。いかに、アメリカの学生が実践を意識して、普段大学に通っているかを実感することができました。

デザインプロジェクト[B]

最も大きなプロジェクトがこのプロジェクトでした。Senior Design Projectという4年生(Senior)が履修するものでした。名前の通り、機械系の学生としての4年間の集大成のようなプロジェクトでした。私は当時3年生(Junior)だったのですが、おもしろそうだったので、担当者に掛け合い、この授業を履修させてもらいました。

入れてもらえるグループを探すのに何週間もかかった(地獄)

グループは学生同士が自由に組む形式でした。私は一緒にプロジェクトをやるグループを見つけるのに数週間もかかってしまいました。このプロジェクトの各グループの定員は4人で、現地の学生は友達同士で組んでしまったので、すぐに私はあぶれてしまいました。

グループに入れてもらえるために私は以下のことやったことをやりました。

  • 授業の前と後に、グループに空きがあるか片っ端から学生にたずねる
    →定員いっぱいだと言われてしまう
  • 先生に相談する
    →周りに聞いてみろと言われ、特に何もしてもらえなかった
  • クラス名簿のメールアドレスに片っ端から送る
    →ほとんど返信なしか定員いっぱい

十数グループにメールを送っているうちに、やっと入れてもらえるグループを見つけることができました。本当に嬉しかったのを覚えています。見つかるまでの数週間は本当に憂鬱な時間でした笑。

プロジェクト自体も大変だった

グループを探すのも大変でしたが、プロジェクト自体も大変でした。授業時間以外でもグループでのミーティングや先生とのミーティングがありました。私のグループは特に進度が遅く、毎週の進捗報告で先生に怒られていました笑。

なんだかんだありましたが、アイデアをひねり出し、私たちのグループは、自転車に取り付けられる風力発電機を製作しました。

プレゼンテーション[C]

仮想の発電所を設定して、それの発電効率やコストを発表するものでした。私が参加したグループは、太陽熱発電を担当しました。太陽熱発電の特徴を踏まえた上で”どこに”、”どんな規模の”発電所を作ったら効率が良いか考察しました。

プロフェッショナルなプレゼンが要求された

この授業を担当した先生は、発電関係の会社を経営していたので、とても実践思考でした。私たちは、自分たちが仮想で設定する発電所を売り込むようなプレゼンテーションを要求されました。発表内容だけでなく、服装やジェスチャーなども採点の対象でした。スーツをアメリカに持って行ってなかったので、グループメンバーに貸してもらったのを覚えています。

グループでたくさん練習

授業終わりにグループでたくさん練習しました。英語がつたない私は、メンバーにたくさんアドバイスをもらったり、私が作った原稿を添削してもらったりしました。

単位修得!

全てのプロジェクトを無事やりきり、なんとか単位を修得することができました。

自分で言うのもおかしいですが、所属する日本の学部では、私は真面目で優秀な方だと思っていました。少なくとも成績の観点で言えば、ほぼトップでした。しかし、日本の外に出てみて、いかに自分がポンコツなのかを実感しました。特にアメリカでは、社会に出た後の実践を意識しているおり、自分に足りなかった部分を痛感し、少しは成長できたかなと思います。

さいごに

アメリカ留学中に私が体験した授業でのグループワークに関して、思い出しながらいろいろと書いてみました。たくさん苦労しましたが、今では良い思い出です。


以上です。

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